渋柿の未熟な果実を粉砕・圧搾・発酵・熟成させて得られる抽出液で染色を行う「柿渋」。染色過程で染料を繊維に定着させる工程「媒染」があります。媒染を行うことで可溶性の染料分子が不溶性に変化する、簡単に言うと水に溶け出す染料を、水に溶け出さずに色落ちしにくい状態にすることができます。その媒染の際に使用する媒染剤の主成分が金属イオンです。今回発売する柿渋コレクションは、媒染剤として「鉄」を使用することで、グレーの色合いと柿渋本来のブラウンの色合いが融合した深みのある色合いを実現しています。
染色技法”柿渋”について詳しくは、
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