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2023.10.16

そのデニム、洗う?洗わない?

そのデニム、洗う?洗わない?
「デニムは洗わないほうがいい、洗うことで色落ちし風合いが変わってしまう。」
デニムを穿いていくなかで、洗う?洗わない?の選択は、デニムのその後の個性が大きく分かれていきます。

穿き始めてから気づくデニムの”洗う関連”についての悩みは絶えないでしょう。
リジッドデニムであれば、そのままの風合いを楽しみたいのか、経年変化を楽しみたいのか。
加工デニムであれば、買った時の加工を維持していきたいなど、の希望があるかと思います。
洗いをかけることで、色が落ちてしまうのではないか…。ダメージ加工が広がってしまうのではないか…。
なんて不安も抱え、いつどのように洗おうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そんな悩みに少しでもヒントになる「洗い」についての提案をしていきます。
デニムを洗わない

デニムを久しぶりに穿く人は、経験やなんとなくの知識をベースに、デニムの管理をしているのが実際のところでしょう。
そこでふと疑問に思うのは、なんで「デニムは洗わないほうがいい」のか?

洗わないことを推奨するのは糊(ノリ)のついたリジットのみ

その答えが、”洗わないことを推奨するのは、糊のついたリジット”、一度も洗い加工をしていない、いわゆる生デニムだけです。
洗わずにはき続ける期間で、穿いた人の個性が詰まったオリジナルの経年変化が起こります。
つまり、洗わない期間=育成・加工期間ということ。
「デニムは洗わないほうがいい」=『どんなデニムでも洗わない』のは間違いです。そのデニムの経年変化を楽しみたい期間だけ洗わない方がいいと言うことです。

洗わないで育てるとは

デニムを「洗わないで穿く」ということについて、説明しましたが…。とは言っても、いつかは洗いを行わないと、臭い・カビ・生地の傷み問題が発生してきます。
では、どのくらいの期間洗わないで穿くのでしょうか?
結論から言うと「リジッドデニムを育てる」ならば、半年から約1年は洗わないことをおすすめします。
腿の付け根につく「ヒゲ」や、膝裏の「ハチノス」は、実際に穿き込んだ期間のみが生みだす経年変化となります。
そのアタリこそが自分だけのオリジナリティある色落ちとなります。
糊(ノリ)付けされたデニム

そもそも、リジッドや生デニムと呼ばれるデニムには基本的に「糊(ノリ)」がコーティングされています。
この糊というのは、その製造過程において、裁断や縫製を安定させるため、生地に付けられています。
または、インディゴ染めをした糸(生地になる前)の段階でコーティングし、織機で織りやすくしています。
「糊がついたデニム」というのは硬くハリがあり、着用時のシワが折り紙のようにハッキリとした折り跡となり、メリハリのある色落ちやアタリにさせることができます。
体を動かした際にできるシワ部分は、生地の擦れから糊が落ち、擦れない部分には糊が残る。
糊が落ちた部分は、インディゴの色が抜けやすくなり、糊が残った部分はシワがよらずインディゴが落ちにくい、という仕組み。
そして、育成期間を経たリジッドデニムを最初の洗い「ファーストウォッシュ」でキレイに糊とアタリ部分のインディゴを洗い落とし、
穿いた人に合った、穿いた期間の分だけ”育てられた”色落ちを得ることができるのです。
デニムを「洗わないで育てる」ということは、自分の動きにあったアタリができ、自分だけの色落ちを楽しめるのが醍醐味です。
穿く人によって、洗うタイミングが違うのもまた、個性となってデニムに現れます。
いつ洗おうか?なんて悩むことも楽しんで自分なりのデニム育成をしてみてください。

デンハムでは、リジッドデニムの特別な色落ちと、唯一無二の味わいをぜひ楽しんでください。
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